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院長からのメッセージ

【氏名】
【役職】
【経歴】
- 昭和35年 福岡県福岡市生まれ
- 平成元年 熊本大学医学部を卒業
- 平成元年 北海道大学医学部附属病院研修医
- 平成9年 東京大学大学院医学系研究科修了
- 平成10年 呉みどりヶ丘病院等勤務
- 平成27年 呉みどりヶ丘病院 副院長就任
- 平成27年 呉みどりヶ丘病院 病院長就任、現在に至る
当院の役割と特徴
当院は先代の長尾澄雄院長が自身の研究過程においてアルコール依存に関与したことがきっかけで昭和45年に開院いたしました。現在は広島県より指定され、アルコール依存症をメインに依存症治療病院として診療をしております。
アルコール依存症治療を担う中心的な医療機関として独自のケア体制を確立し、医師、看護師、精神保健福祉士、薬剤師、作業療法士、臨床心理技術者など多くのスタッフがチームを組み、酒害に苦しむ本人や家族に対して多面的にアプローチを行い治療、回復に努めております。
民間病院では初のアルコール専門病院であり、歴史もありますので患者様は中四国エリアと広域です。
当院の今後の展開
アルコール依存は中年のイメージが強いかと思われますが、最近では若年層、女性、高齢者の増加が表面化しています。依存の「なりやすさ」は薬物等に比べるとアルコールは高くありませんが、体質や社会的環境要因に影響されますので、治療はもちろんですが予防にも力を入れて取り組んでおります。
またギャンブル、インターネット依存等、依存症治療の領域を拡大しており、より広域に患者様のニーズにお応えしていきます。
新しい領域に取り組めることにもやりがいを感じていただけると嬉しいですね。
当院の魅力
多職種のスタッフが目的意識を持ち患者様に向き合っているエネルギーを強く感じるところです。アルコール依存症の患者様は社会的機能を失われていることが多く、社会的に孤立しているため人の輪の中で回復していくことが重要です。当院の場合、歯科衛生士、管理栄養士も配置しておりますので「人の輪」はより大きく、よりエネルギーが強くなるわけです。私も多くのスタッフからエネルギーをもらっています。
依存症治療は「手がかかる」「厄介」など多くの方がそう感じるかと思いますが、治療プロセスにおいて、患者様と一体感が生まれた時の喜びは格別です。当院は退院支援活動を通して自助グループ(断酒会)と協力関係にあるため患者様の回復過程をしっかりと見ることが可能です。
求職者へのメッセージ
私は患者様に「お酒をやめて」とは言いません。断酒は治療の過程や方法であって目標ではないからです。患者様がご自身の個性を発揮しながら「生きていて良かった」と充実感を手にしてもらうことが目標です。
そのためには患者様の個性や人間性を尊重することが重要なので、そこを大切に考えてくださる方にお越し頂き「喜びある医療」を一緒にできれば嬉しいです。
また私が2児の母親でもありますので子育中の方でも労働条件については柔軟に対応いたしますのでご相談ください。院内保育もありますよ。